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申立をためらった理由ーその4

現実の介護に追われて、なかなか探す時間がとれなかったのが一番でしたが、当時(平成12年)は介護保険・成年後見両制度の始まったばかりのせいか、現実に即した情報や相談相手に出会えませんでした。
最初の2年間、ステップ・社会福祉協議会・いきいきライフセンター・リーガルサポート・書籍・インターネットを通じて下記のような疑問の答えを探して回りました。しかし、ほとんどが制度の概略説明か「経験案件が少なくわからない」という理由で明快な答えは得られませんでした。又、成年後見制度だけでなく、アルツハイマーという病気や介護保険制度の実状に詳しい法律専門家にお会いする機会も時間もありませんでした。

1)制度そのものへの疑問
  申立をためらった理由ーその2 制度に対する不信感
  申立をためらった理由ーその3 制度の理念はどうしたの?
2)告知の問題も含めて、本人にどのように制度利用を説明すればよいか
  申立をためらった理由ーその1 病名告知
3)アルツハイマー病の場合、本人の意思決定能力についてどう判断すればよいか。
4)任意後見か法定後見か。
5)実際の申立手続は具体的にどのようなものか。特に本人に対するものはどのようなものか。
6)第三者後見ならば、具体的にどんな事をしてもらえるのか。どこまで信頼できるのか。

結局、私の疑問に応えてもらえる所にたどり着くまで3年かかりました。その方々にもっと早く出会っていれば、病名告知も成年後見利用についても本人の意思を確認でき、もっと意向に添えたのではないかと悔やみます。
介護保険制度で散々感じたことですが、制度の枠組みやサービス内容をいくら説明されても、現実の対応は随分違いました。
必要な時に必要なサービスが使えない。施設やスタッフの質に大きな違いがあり過ぎる。運良く良い施設やスタッフに巡り会えれば良いが、運が悪いと家族は介護しながらまともな施設やスタッフを探しまわらねばならない。自由にサービスを選べる筈でしたが、選ぶ為に必要な情報を得ること自体が難しいのです。
一番痛切に感じたことは、現実に今何が出来て何が出来ないかという事を制度利用の際にきちんと伝えて欲しいという事でした。
成年後見制度も5年を経て、実体験から得られた様々な情報や問題などが蓄積されてきたと思います。
法律や福祉の専門家による第三者後見の方々も苦労なさっていることを、ネットや書籍・講演会等で知ることができつつあります。家族後見であれ第三者後見であれ、問題は同じです。制度の概略だけではなく、実体験から得た情報や問題点をもっと広く共有する方法を見つけ、家庭裁判所も積極的に今ある問題点や情報をまとめてレクチュアして頂きたいと思います。

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