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申立へ

平成13年秋頃から伯母の在宅生活が綱渡り状態になり始め、祖母の状態も予断を許さなくなっていました。伯母を信頼できターミナルケアも期待できる施設に入所させるまで『自己流後見もどき』のまま過ごし、入所施設で伯母自身が安定した後に、成年後見制度の利用に踏み切ろうと考えました。
平成14年の祖母の死と伯母の介護療養型医療施設入所を経て、ようやく翌15年始めに申立の準備に入りました。

■申立に至った理由
・成年後見制度について色々学び、相談できる専門家の方々にようやく巡り会えた。(私が制度に対して感じていた疑問は、私だけのものではないとわかった)
・『自己流後見もどき』だけでは、すなわち私一人では責任を負いきれない、負担が大きすぎると感じていた。
・家裁の後見監督や第三者後見を、家族が見守れなくなった時の(完全ではないが)安全ネット、保険のようなものと考えるようになった。
・介護保険制度と同様に、利用者と家族や現場にいる専門家たちが声をあげて制度を改善していくしかない。

■申立の相談
平成15年2月末の1週間を「成年後見決心週間」と定めて、弁護士中山二基子さんや社会福祉士池田恵利子さんの講演会で質問したり、伯母の主治医に相談したりしました。
・家裁から公に要求されているもの以外で用意した方が良い書類
・家裁調査官の病気に対する知識・本人への配慮はどの程度のものか
・「後見」類型の申立でよいか
・私は後見人候補者に相応しいか、第三者後見を希望した方が良いか、
 私と第三者との複数後見はどうか
・施設入所保証人と後見人の兼務は可能か
・申立費用とその負担者について

■後見人候補者になる決心
当初は第三者後見を考えていましたが、3年間『自己流後見もどき』をしてしまったので迷いました。それまで散々苦労したので、もう嫌だ逃げ出したいという思いと、楽になった後で第三者後見に引き継ぐのも癪だという思いの両方がありました。申立手続も面倒でしたが、それまでのデータを生かすには自分でやる方が早いので、半分勢いで自分を後見人候補者として申立をすることにしました。
・これまでの『後見もどき』を家裁に検証してもらいたい。
・これまでの『後見もどき』方針を後見人になっても続けよう。
・とにかく1年間は後見人をやって、やはり逃げ出したくなったら辞任しよう。
・1年間でも家族後見の実績があれば、将来第三者後見に移行する場合にも参考にしてもらえるかもしれない。
・これからは家裁に相談しまくれば良い。
・制度に対する疑問を直接ぶつけられるのは家裁だ。
・後見人になる事で伯母から逃げられなくなるのも又良きかな。

■準備
手続書類を揃えるのに1か月と計算し、3月末申立というスケジュールを組みました。書類の取り寄せ・作成、資料の収集をなるべく効率良く計画的に行いたいと考えました。


申立までの『自己流後見もどき』の間=在宅時の伯母の日常生活の質の維持・現金収支や銀行口座等の管理、病気の進行を見据えた準備(後見計画)などの方が大変でした。正式に後見人になった時には事務や財務管理はほぼ整備し終わり、伯母の生活ベースを安心して施設に託せるようになっていました。これからも伯母の介護は続くし、後見人としてしなくてはならない重要事項も残っています。しかし、在宅生活を維持する為にした様々な事、伯母の意に反して施設入所させる迄の期間こそ理論的には成年後見制度が必要だったように思います。自己流でなんとかやってきてしまった事が果たして正しかったのかどうか、今でもわかりません。

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