« 家族による申立手続体験 | トップページ | 申立手続ー2(3)取り寄せ書類 »

申立手続ー2(1)提出書類

申立に必要とされる書類は管轄の裁判所によって少々違います。
法律で定められているもの(申立書や役所・法務局から取り寄せる書類など)については共通ですが、事情説明書(申立付票・身上書)などは、申立の事情や内容を正確に把握して手続きを円滑に進められるよう、裁判所ごとに工夫しています。
「制度利用の手引き」などの内容では、利用者に制度理解を深めてもらおうという家裁の姿勢の度合いがわかります。
「事情説明書」などの内容では、本人や後見人候補者について家裁がどのような情報に重点を置いているかがわかります。

■家裁によって違う書式・「利用の手引き」、ネットでの情報公開
[ 名称や書式・内容の違い ]
・事情説明書又は申立付票・身上書
 =申立の内容や事情説明・本人や後見人候補者に関する資料(名称も色々で、内容も最高裁の「申立付票」を基本に、家裁によって色々工夫しています。)
・財務関係
 =財産目録などの書式は、家裁によって若干違います。

[ ネット上での情報公開 ]
・最高裁判所____申立書・申立付票の基本。鑑定書・診断書作成手引きも。
・東京家庭裁判所__後見申立事情説明書等
 (現在では申立前の「手続相談」で説明と共に書式セットがもらえる。)
・札幌家庭裁判所__利用の手引きから鑑定についてまで色々な資料がある。
 (当時も今も、札幌家裁が一番色々な書類を公開していると思います。)
・名古屋家庭裁判所__成年後見事件申立必要書類一覧
 (財産関係のデータはあるが、申立付票のデータはない)
各地の裁判所から書式例や手続案内の「家事審判」を御覧下さい。

■申立人・後見人候補者から補充するもの
平成15年の申立時は、まだ東京家裁の制度利用の説明や書式内容が今ほど整っていなかったので、書籍「利用者のためのケーススタディ成年後見」を参考にしたり、札幌家裁の書式や改造書式・自作書式も使いました。
家裁が知りたい事に加えて、こちらが家裁に知っていて欲しい事もあります。
「後見開始」という重い審判を求める以上、本人・後見人候補者の情報について家裁の要求以上のものを出していく事も必要だと考えます。これは、将来第三者後見に移行した時に参考にしてもらいたいからでもあり、今後もっと身上配慮を重視した内容にしてもらいたいからでもあります。

もし、管轄家裁が示す資料が不十分だったなら、他の家裁の資料なども利用した書類作成があってもいいのではないでしょうか。まだまだ改善の必要なこの制度、利用者側から家裁に働きかける良い機会ではないかと思います。

■書式の自作
裁判所の書式は、A4・横書き・左綴じ・余白左3cm右2cmが基本です。
家裁が用意する書式は必須項目が押さえてあり便利ですし、家裁スタッフも内容を把握しやすいのですが、本来は法律で必要とされている事項を押さえていれば書式は自由です。
私は「家裁書式」をベースに加工したり、「家裁書式」欄に書ききれない場合、同欄に「別紙参照」とだけ書いて、「意見書」などと題する別紙をつけたりしました。その場合、下記の項目を必ず書類の頭に入れました。
  

(意見書)
事件番号:平成○○年(家)第○○○○○○号
申立人(後見人候補者)氏名と印・住所
「申立人は(本人の)住所○○・氏名○○の成年後見開始の審判
申立事件について、以下の通り意見書を提出します。」
平成○○年○○月○○日
○○家庭裁判所 御中

後見事務報告も同様にしています。
出来るだけ家裁スタッフに親切な書類にするよう努力しますが、家裁にも内容充実に向けて一層の努力をお願いします。

page top↑

|

« 家族による申立手続体験 | トップページ | 申立手続ー2(3)取り寄せ書類 »

「申立手続」カテゴリの記事

コメント

 家庭裁判所、後見人係は開示申請内容を指導するも、簡単に却下。 遊んでいるのか!

投稿: 松戸 | 2017.03.18 15:08

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/72183/4032945

この記事へのトラックバック一覧です: 申立手続ー2(1)提出書類:

« 家族による申立手続体験 | トップページ | 申立手続ー2(3)取り寄せ書類 »