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申立手続ー3(2)本人調査

平成15年5月 入所施設で本人調査。
私が立ち会うべきか迷いました。調査官は私の付き添いを希望していました。伯母と私の関係を間近に見たかったのかもしれません。調査官と病棟師長と私の三者で相談し、師長と私が「私の立ち会いなし」と一致したため、最初だけ師長が付き添う形で行なわれました。
およそ20分の後、ホールで待つ私と師長に調査官は面談時の状況を詳しく話して下さいました。

その後すぐ伯母に会ってお茶を飲んだ時、ハンドバックから「これ何だろう?」と調査官の名刺を見せてくれました。が、既に伯母の記憶から面談そのものが抜け落ちておりました。「家庭裁判所に私を監督してもらう手続き」とヘタクソな制度の説明をしてみましたが、「何が何やら」という表情だけが返ってきました。(その後も時々、説明を試みましたが、同じ反応でした・・・。)

事前に説明すべきだったかもしれません。私が同席していればもう少しインパクトがあったかもしれません。この日だけは「やらないよりやってみた方がいい」という私のポリシーに反してしまい、今も後悔しています。本人にとって意味があるのか無いのか、誰にも判断できないのがアルツハイマー病の厄介なところです。少なくとも病名告知よりは本人を傷つけない説明ができた筈なので、事前説明や同席はするべきだったのかもしれません。

私が事前説明・同席をしなかった理由
・伯母にどのように説明すれば良いのか、わからなかった。
・私がいることで、伯母が調査官の言葉に集中できないのではと恐れた。
・私に依頼心を起こし、伯母が自分の意思を調査官に伝えようとしないのではと恐れた。
・私は後見人候補者という当事者なので、客観的に見てもらうにはいない方がいいのではないかと思った。
・自分が申立人・後見人候補者の癖に、調査官と伯母の「本人調査」の場という現実に向き合いたくなかった。(悲しく辛い)
・本人の権利の多くを奪う制度の手続きの場で、伯母に相対する気持ちになれなかった。(後ろめたさ)

と言いながら、本人との面談後、調査官は私を呼び寄せて伯母との関係を確認すべきだったとも思いました。


伯母の入所施設は制度を良く知っていたので、調査へのスタッフの対応に不安はありませんでした。『成年後見制度の理解』は入所施設の選択条件の重要項目です。
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コメント

守屋様
コメントをありがとうございます。
まだ書きたい記事のほんの一部しか投稿しておりません。考えれば考えるほど、制度の現状だけではなく、権利擁護の意味、保護と制限のバランス、自分でない誰かの意思の把握など、整理できなくなっており、更新が滞っておりますが、どうか気長にお付き合い下さいますよう、お願いいたします。
私が実際にした事だけでなく、その時どのように考えて実行したかを書いていきたいと思っております。

投稿: nag@管理人 | 2005.06.26 22:43

 どうも初めまして。一通り拝見しました。実務上、とても勉強になります。そして、とても苦労なさってこられたことにも共感します。

投稿: 守屋行政書士事務所 | 2005.06.24 06:59

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