« 申立手続ー2(2)作成書類 | トップページ | 申立手続ー3(2)本人調査 »

申立手続ー3(1)後見人候補者調査

平成15年4月 申立人・後見人候補者調査=私に対する事情聴取について。
想像していた内容とは違いました。ほぼ2時間の面談の半分以上を費やして、調査官は私が持つ制度への疑問に真摯に応じて下さいました。相談や講演を経験した中で一番有意義な時間でした。本人調査についても、伯母にどう接するか具体的に説明して下さり、安心できました。制度に対する私の不信感が払拭されたわけではありませんが、家裁と共に対処していく気持ちになったのは、この調査官の存在が大きいです。

■調査官と電話で
申立から2週間後に「事情聴取の日程を相談したい」という家裁の担当調査官から郵便が届き、こちらから電話をかけました。
調査官から申立手続書類に問題がないこと、後見候補者の適性をクリアしていることを告げられました。又「既に後見人の仕事をしている」と、これまでの「自己流後見もどき」を認めてもらえたことは、私にとって非常に意味のあるものでした。
私の調査を本人調査と同じ日・場所ではどうか?と問われましたが、私は本人調査の前に家裁ですることを希望しました。
[注:平成15年当時の東京家裁は現在の「申立日即日事情聴取」というシステムではありません。申立日は家裁に行って書類を提出し、申立受付票をもらっただけでした。]

■調査の準備
調査日に資料の追加は不要とのことでしたが、今までの苦労を家裁に知らさずしてなるかと、「自己流後見もどき」3年分の領収証や書類と伯母の最新写真アルバムまで揃えました。
頭から財産狙いではないかという疑いを持たれ、不愉快な想いをされた家族の調査体験談を伺った事がありました。制度発足の間もない頃のお話でしたが、調査官によってはあり得る事と考えていました。
私の場合、電話での調査官は真面目な感じで、高圧的でも疑ってかかるような口調でもなかったのでホッとしました。(当初は調査日に録音の用意もしようと考えていましたが、止めました。)

■申立人・後見人候補者調査(家裁にて)
○「申立時の書類で明らかなので、後見人候補者の適正チェックはしない」と言いながら、書類内容の再確認。
・家族(親族)関係について
・後見計画=入所施設・本人の母親の遺産相続・本人の不動産売却などについて
・鑑定医について

○何故、私が「自己流後見もどき」をするようになったのか?後見人候補者に志願したのか?
伯母・姪という関係ですから、調査官が一番尋ねたかった事かもしれません。私も「何故こんな羽目になったのか?」と3年間自問してきました。それなりの理由を話しましたが、実は今でも「何故なのか、こっちが訊きたい!」というのが正直なところです。

○本人調査の際、本人にどのように接するかの実演
実際に伯母にどのような言葉使いで、どのように話すか、実演して下さいました。私からも伯母への接し方のヒントを提供。ついでに伯母や入所施設の写真をお見せしました。(私が一番不安だったのは調査官の伯母への対応でしたが、この時の実演で安心できました。)

○平成15年4月から発足した後見監督センターの説明
Q:申立手続の調査官は審判後も引き続き担当するのか?
A:担当しない。平成15年4月から後見センターで審判後のアフターケアをする。純粋に法律的な検討・財務管理等は後見センターが行なう。

■成年後見制度について意見交換の一部(Q:私/A:調査官)
○アルツハイマーによる記憶障害・見当識障害と本人の意思能力の判定基準
Q:記憶障害により忘れてしまう事があるが、伯母の場合、その時は論理的判断ができる可能性がある。本人の意思能力をどのように判定するのか?財産管理能力が無いと、どのように判断するのか?
A:1回の本人審問で判断できるとは思えない。最低1ヶ月、少なくとも1週間は本人の元へ通って話さなければわからないと思うが、申立件数の増加で人が不足している現在の体制下では不可能。
結局、正否はともかく、本人が自身の損得の判断ができないという点が判断の基になるとも考えられる。

○誰の為の申立か?
Q:身上配慮より財務管理ばかりを重要視するのはおかしい。今の調査方法で本人の権利擁護の状態を十分に把握できるのか?
A:現状では銀行など本人の取り引きの相手方の保護に傾倒している感がある。
家族が銀行で手続きを拒否されたり不動産に絡んだ事などで、あわてて申し立てるケースが多い。
銀行等の圧力によるところもあり、最高裁は財務管理主体の考えに傾きつつある。

○申立費用負担についての不合理性
Q:申立人の大半が仕方なくという形なのに申立人に負担させるのは不合理ではないか?申立費用として例えば出頭する際の交通費などは認められないのか?
A:申立費用負担についての筋を通すには上申書を出した方が良い。審判官の裁定を求めることとなる。
(→別記事 『申立費用と負担者』

○複数後見について
Q:私と第三者(専門家)との複数後見の方が良いだろうか?
A:司法書士等に支払うお金の分は伯母さんの為に使われた方がより有効と思う。

○申立手続での本人権利擁護
Q:申立手続きにおいても本人の代理人が必要ではないか?(→別記事『申立手続の本人代理』)
page top↑

|

« 申立手続ー2(2)作成書類 | トップページ | 申立手続ー3(2)本人調査 »

「申立手続」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/72183/4175371

この記事へのトラックバック一覧です: 申立手続ー3(1)後見人候補者調査:

« 申立手続ー2(2)作成書類 | トップページ | 申立手続ー3(2)本人調査 »