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鑑定医と鑑定費用

■鑑定医
私の場合は、本人の主治医に鑑定を希望し実現しました。
家裁も本人の主治医が鑑定医として望ましいと考えているようですし、診断書と同様に、もし主治医が制度について良く知らないようであれば、最高裁_鑑定書作成の手引き.pdf(Acrobat書類)をお読み頂いて依頼されるのが良いかと思います。
中にはその責任の重さから辞退される医師もいらっしゃるようですが、その場合は家裁に決めてもらうか、下記を参考にされたらどうでしょうか。

日本老年精神医学会が認定している医師・施設
専門医の検索
こころと痴呆を診断できる病院&施設

■鑑定医への情報提供
主治医であれば日頃の本人の状況も把握されていると期待できるのですが、できれば家族からも本人の生活暦・家族暦・病歴・本人の状況・介護状況などをまとめた書類をお渡ししておくと、鑑定の参考になります。
上記の鑑定書作成の手引きを読むと、どのような事項が必要かわかります。

■鑑定費用額
鑑定期間は27日間で鑑定料は10万円でした。申立費用のほとんどを占めています。
東京家裁後見センターの本から

鑑定料は、家庭裁判所が一律・強制的に定めることのできる性質のものではないが、後見センターが取り扱う事件については、なるべく1件10万円以下とする方針で運用されているところ、実際の運用結果は10万円に集中している。他の家庭裁判所の管轄地域によっては3万円ないし5万円程度で行なわれているところもあるようであり、申立人及び本人の資産が少ないような事例では配慮を要すると思われる。

私も実際に家裁から医師に鑑定を頼むについて、通常では10万円と書記官から伺いました。
上記の通り実際は家裁と医師の間で打ち合わせで決まるようですが、何故、家裁が鑑定料を定めるよう法律で決めなかったのでしょう?

申立費用の負担者決定や後見人報酬は本人の財務状況を勘案した家裁審判官の裁定を待つのに、鑑定費用額は一応本人の財務状況も考慮しているらしいですが、3万円・5万円・10万円辺りで打ち合わせるって、とても不思議に思います。そもそも審判が下され、審判直後の後見人の財務関係書類が提出される迄、家裁が本人の財務状況を完全に把握しているとは言えません。
鑑定医の方々から鑑定に要する諸々、期間などとそれに対する鑑定料の情報公開をお願いしたいです。宣誓の上で鑑定する医師の報酬として適切な金額であれば、額の多寡が問題だとは思いません。10万円であっても適切な金額より低いのかもしれません。本来の適正額と成年後見制度での額の比較が知りたいと思います。なお、成年後見制度発足以前の 禁治産宣告の時は20〜30万円とありました。

成年後見関係事件の概況〜平成14年4月から平成15年3月〜
最高裁判所事務総局家庭局

○ 鑑定の期間については,1箇月以内のものが最も多く全体の約41%(前年は約39%)を占め,1箇月を超えて2箇月以内のものが全体の約38%(前年は約39%)となっている。
○ 鑑定の費用については,鑑定料が5万円を超えて10万円以下のものが最も多く全体の約60%(前年は約63%)を占め,次いで5万円以下のものが全体の約36%(前年は約30%)となっており,10万円以下で鑑定を行ったものは全体の約96%(前年は約93%)を占めている。
鑑定を実施した成年後見関係事件のうち,約78%の事件の鑑定期間が2箇月以内となっている。また,鑑定の費用は,前年に引き続き低額化の傾向にあり,約96%の事件で10万円以下となったが,特に,5万円以下の割合が増加している。各家庭裁判所における医師等との連携の取組が行われていること,鑑定書作成のガイドラインの利用が進みつつあることにより,鑑定の円滑な運用が図られているということができよう。



後見開始の審判において、常に鑑定が必要とは限りません。
鑑定の要否については色々な問題があるようです。
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コメント

ご訪問ありがとうございます
コメントを頂きながら、ご返事が遅くなり
大変申し訳ありません

アウシュビッツ様のご事情について
お母様の後見人制度申請ですが、後見の類型(種類)はどれなのでしょうか
お兄様が「盗み出し」たことを、立証できるのなら家裁に その旨を話されてはいかがでしょう
家裁が鑑定が必要としたならば、あなた様が信頼される鑑定医を家裁にお願いされてはいかがでしょう
又 鑑定医に「お母様の状況について」あなたが作成された文章を渡されるのもよいでしょう
家裁の調査員がお母様の所に来られた時 あなたも同席されることを御勧めします
後見人を決めるについても,お母様やあなたにも家裁から連絡(私の場合は電話)がありますので
その時に、お兄様の行為について話されたら良いと思います
情報開示については記録の閲覧等 可能です

投稿: nag | 2011.08.08 02:04

後見人制度は相続係争の手段として利用されている。

別居している私の兄が同居家族にだまって母の後見人を申請してしまいました。この兄は合鍵をつかって家庭に無断で侵入して私が管理している母と私の通帳、カード、印鑑、現金300万円を盗みだしこのデータを使って申請書を作り家裁にだしたのです。家裁は事実関係の確認もせずに兄の書類を丸呑みで審査を始めてしまいました。弁護士に聞くとこのような例が多いそうです。さて鑑定医がもし家に来て精神鑑定をするといいしこれを拒絶したらどうなるでしょうか?医者の診断もいい加減だと聞いています。
私は拒絶理由として診断方法の可視化をもとめられますか。

投稿: アウシュビッツ | 2011.07.09 23:19

正義の子様

ご訪問 ありがとうございます。

あなたがどのようなお立場で鑑定の内容をおっしゃっているのか わかりませんので、
どう書いたら良いか迷います。
鑑定費用については、鑑定医の問題、家裁の問題、制度の問題とそれぞれの面で考えて行く必要があるとは思います。

家族後見人の経験からは、信頼している医師に鑑定を依頼することが大事、と思いました。

投稿: nag@ | 2008.04.05 19:36

鑑定期間は27日間は、依頼を受けた日から、書類を提出するまでの期間、実際は20分くらいしか鑑定してません。20分で10万円なんとおいしい仕事でしょうか。しかも内容は、依頼者のいった嘘がそのまま記載されます。まったく詐欺に等しい。これを使って、相続裁判するばかガいます。後見人制度はくずで、改正を求めます。公正な鑑定を使いましょう。

投稿: 正義の子 | 2008.04.03 01:35

横浜家庭裁判所の場合,主治医が引き受けてくれる場合には「5万円」を標準としています。
主治医が「希望する額を申し出る」ことも可能です。
●11-診断書・診断書附票(横浜家裁用)(298KB)
http://www.courts.go.jp/yokohama/saiban/tetuzuki/pdf/kasai_kouken_syosiki/11_sindansyo.pdf

実際には「鑑定なし」の場合も少なくないようです。
当方,母を被後見人とする後見申立をしましたが,「鑑定なし」で審判が行われる見込みです。

投稿: らくだ | 2007.07.02 10:30

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